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VB8003 〜Sandraによるベンチマーク〜

前回は定番のベンチを軽く回してみたが、今回はSandraに絞って性能を概観してみようと思う。
画質が悪いのはご容赦あれ。PNGではぎりぎり500kbに収まらないためやむを得ずJPGで載せている。

比較用のCPUは基本的に次の条件で選んでいる。
・同じクロック。ただし該当する物がないときは近い物から選ぶ。
・シングルコア
・C7を比較に置く場合は2GHzか2.2GHz。
ただしCryptographyに関してはこの条件下ではまともな比較にならないため、各プロセッサの上位のものを選んだ。

CPU編

CPU Arithmetic
Processor Arithmetic
Processor Arithmetic_umpc
整数、浮動小数点ともに同じクロックのPentium MやTurionと同程度の性能でシングルコアのAtomもかろうじて上回る。もっともDual CoreのAtomには惨敗するが。

CPU Multimedia
Processor Multi-Media_desktop
Processor Multi-Media_umpc
Processor Multi-Media
整数演算ではTurionと同等ながら、浮動小数点演算ではAthlon Neoをも上回る。
気になるAtomに対してはArithmeticと同様に一回り上程度。
Celeron420に対して整数では惨敗するものの浮動小数点では同等につく。Yonah程度に相当するのだろうか?

Cryptography
Cryptography.jpg
今回一番の問題児。
ご存じの通りVIAのプロセッサの多くにはPadlockという暗号化のエンジンが搭載されており、これを使うことで非常に高速な暗号化処理が可能となる。Sandraは確かOpenSSLを内蔵しているため自動でPadlockを使用してくれる。
結果はこの通りCryptographではIntel i7やPhenom IIをもぶっちぎる。Hashでは負けているように見えるかもしれないがクロックとコア数を考えれば圧勝といっていい。
念のため言っておくがあくまでこれは専用エンジンがあるおかげである。


メモリ編
Memory Bandwidth
Memory Bandwidth_umpc
Memory Bandwidth_mobile
遅い。他のメーカーのモバイル向けチップに負け、UMPC向けのチップにも負ける。
VX800のメモコン部分はP4M900のときとたいして変わっていないようだ。(というかノースとサウスをただ統合しただけ?)

Memory Latency
Memory Latency_desktop
Memory Latency_mobile
これまた遅い。

Cache and Memory
Cache and Memory_mobile
一次キャッシュは比較的高速だが二次キャッシュ、メモリが鈍足。
メモコンが古いためであろうから改善の余地がある。



総括
といっても難しいのだが・・・
・CPU自体は実用レベルに高速化している。(が、他社製品では一世代前相当程度)
・Atom対抗としては(性能面では)ひとまず十分。
・メモリ関係は非常に鈍足。
・見所はPadlockによるCryptography。それ以外には特になし。

テーマ : PCパーツ
ジャンル : コンピュータ

VB8003報告

先日言ったとおり、VB8003を確保してきた。
東映無線で32800円なり。
TS3O0010.png
この通り以前の箱とはデザインが大きく変わった。

TS3O0012.png
グラフィックメモリはSamsung製。

TS3O0011.png
ボード以外の内容物はこちらの通り。説明書すらない。
ネジとスペーサーが入っていたが何に使えば良かったのだろう?

TS3O0013.png
背面の写真。音声出力がRCAというあたり一般向け路線を放棄している。ちなみにHDMIからはちゃんと音声出力が可能なので安心。
VX800からはVGAとHDMI、435ULPからはDVI-IとHDMIがつながっている。ではHDMIの見分け方は?オンラインのマニュアルにも載っていないがこの写真で言うと左が435ULP、右がVX800である。
なお初期状態ではDVI-Iが規定の出力になっている。

早速組んでみたので結果を載せておく。

構成
・マザーボード
VB8003
・メモリ
Elpida純正 DDR2-667 2GB
・HDD
Seagate 7200.10 320GB
・OS
Windows Vista Home Premium 32Bit SP2


ベンチマーク
Superπ
VB8003_pie.png
定番のCPUベンチ。もちろんVB8001とCPUは同じなのでスコアも同じようなもの。

CrystalMark2004R3
VB8003_Crystalmark.png
もう少し古くなってしまったが、この板であれば十分だろう。
相変わらずメモリは遅めのようだ。しかしChrome435ULPのOpenGL性能の高さが目を引く。

VB8003bench - コピー
その他いろいろ。3DMarkも完走するし特にエラーをはくことはない。
CPUクロックは100MHz刻みで変動する。


今のところここまで。また明日以降更新する。

感想
VB8001ではXPを走らせ、「重い」と感じたのだが今回特にVistaが重いという印象は受けない。前のときにはGPUがCPUの足を引っ張っているのではないかと疑っていたのだが、正しかったのかもしれない。さすがにChrome400であればOSが要求する程度の性能は超えている。

<急募>ChromeでDXVAを使えるコーデック

テーマ : 自作・改造
ジャンル : コンピュータ

VB8003情報まとめ暫定版

「10月末発売予定」と言われてきたVIA渾身のTrinityプラットフォーム、VB8003についてまとめておく。これまでの例によれば10月末に発売という話であれば12月に出ればいい位なので気が早いかもしれないが、遅れる場合はその都度更新していく。

VIA Technology公式
仕様は一通りこちらで確認できる。

SLASH GEARの詳細情報
ご祝儀価格で$340か?

大塚実の取材日記:VIA続報、VB8003とNano版のPico
日本でも10月末の「予定」。値段も3万を超えるくらい、とのこと。
パッケージの写真も載っている。これまでとは違った簡素なデザインになっているようだ。

IT Person:“VIA VB8003 - to buy or not to buy?”
長所と短所のまとめ、およびヨーロッパでの価格が225ユーロ程度との情報。
これをもとに調べたところ以下のサイトが見つかった。

ITX WAREHOUSE:VB8003-16
価格は税抜176.33ユーロ≒2万4000、税込み207.19ユーロ≒2万8000円。
11/24発送予定で現在在庫無し。

TECHCASE.DE:VB8003-16
ドイツの通販サイトの模様。税込225ユーロ≒3万円。
在庫僅少。


TECHCASE.DEを見る限りすでに出荷されて市場に出ているようだ。
ここまで予想通りなのは(VIAにしては)珍しい。この調子で国内にも来ることを期待する。
もっとも台湾近くに台風が来ているので船便は当然遅れるのだろう・・・

なお10/17に秋葉原のテクノハウス東映で聞いたところでは「(VB8003を)入荷する予定はない」とのことだった。あとはパソコンハウス東映、T・ZONE、Arkくらいが入荷する候補だろうか。ネットショップであればある意味何でも屋たるPC-IDEAが予想される。なんせIDEAはいつのまにかVB8002を、納期通常(=海外発注)ではあるが取り扱い始めているのだ。

10/24追記
TWO TOP
Faith
ユニットコム系2店での取り扱いがある模様。
お値段は33469円。海外の価格に1割増程度なのでお安いほうである。(VIAとしては)
「納期2週間」とのことである。つまり今は在庫がないが入荷予定は立っている。
もっともこの2店、とくにFaithの納期は当てにならないことで有名だが・・・

10/29追記
Unity:VB8003
代理店Unityにて取り扱い開始が確認される。
手持ちのVB8003は日本PCサービス扱いだったのだが今回はUnityのようだ。
今週中は無理かもしれないが来週には出回り始めるといいなぁ、といったところ。

と思ったら
日本PCサービス:VB8003
日本PCサービスでも取り扱いを確認。しかもよく見てみるとUnitiyより更新が早かった。

10/30更新
4画面出力のMini-ITXマザーがサンプル入荷
T・ZONEにVB8003がサンプル入荷したそうだ。発売日は11月の中旬予定とのこと。なお扱いはUnityらしい。気になるお値段は3万円以上とだけいわれている。
現時点で入荷しそうなのはTWO TOP、Faith、T・ZONE、(ここまでほぼ確定)、次点でArk、東映無線など。

10/31更新
スペックについて新たな情報。
Akiba PC Hotline もうすぐ出そうな主な新製品
リンク切れの恐れありなので転記しておくと「「対応OSはWindows XPで、Windows 7やVistaでは4画面出力できない」(T-ZONE. PC DIY SHOP)とか。」だそうだ。おそらくドライバの問題だろうと思われる。
(11/2訂正)正しくはVX800とChrome400のドライバモデルが違うため、WDDM1.0の環境下では二つのを同時に使うことができないらしい。XPではXPDMにより複数のディスプレイドライバモデルの混在が可能であり、Windows7ではWDDM1.1により可能となる模様。ただVistaもKB971644によりWDDM1.1に対応したという話なので使えるようになる可能性もある。

11/2更新
テクノハウス東映
入荷予定があることが判明。東映は確かJPSから仕入れてたはずなのでUnity系よりも一足早く手に入るかも。東映無線に入荷を確認。
梵論師は明日買いに行く予定です。

Ark:VB8003
続いてArkでも取り扱い開始を確認。やはりUnity組よりJPS組の方が早いらしい。
前回も(VB8001のときだが)Unity組のTZONEよりもJPS組の東映とArkのほうが少し先んじて入荷していた記憶がある。

テーマ : PCパーツ
ジャンル : コンピュータ

神田古本市

十蘭にさそわれて神田の古本市に行ってきた。
元々の目的はカント『純粋理性批判』高峯一愚訳だったのだがみつからず、そもそも納められている叢書の「世界の大思想」自体がほとんどなかった。
その代わりに見つけたものをその場で衝動買いしていたため予算は軽くオーバー。

購入リスト。
『西行花伝』 辻邦生著 新潮社 H11.7 (新潮文庫つ 3 10)
『癩王のテラス』 三島由紀夫著 中央公論社 S45.6
『異端カタリ派の哲学』 ルネ・ネッリ著 柴田和雄訳 法政大学出版局 (叢書ウニベルシタス 547)
『ロシアフォークロアの世界』 伊東一郎編 群像社 2005.5
『享楽主義者マリウス』 ウォルター・ペイター著 工藤好美訳 南雲堂 S63.3

ちなみに報告していなかったが、現在これを入力しているキーボードも先日新しく買った物だ。タイピング感の良さとサイズの小ささに惹かれて購入した通称HHK、Happy Hacking Keyboardである。ちょっと特殊な配列の部分があるためFPSをしているときに戸惑ったりファンクションキーを使おうとして困ったりもするが全体的には気に入った。

いままで使っていたキーボードが不満というわけでは決してない。しかしMITSUMI製のこいつは生産終了したうえ流通在庫もなくなってしまったため次のための代替機を探しておこうと思っていたわけである。
・・・2000円であのタッチ感と鉄板入りというスペックは非常にCP高かったんだけどなぁ

『アリストテレスの現象学的解釈』

『アリストテレスの現象学的解釈』を流し読み。
どうせ読み込んでも深い理解などかなわないのだからこれでいいのだ。

いわゆる『ナトルプ報告』といわれる、ハイデガーの死後に三種類のテクストが発見、公開されたものだ。これは論文ではなくその名の通り研究報告書であり、内容としては邦訳の副題にあるように『存在と時間』への草稿である。

晩年のハイデガーは『存在と時間』が実存哲学の書として読まれるのを嫌って「あれはあくまで存在論の本だ」と述べていたが、仕方のないところがある。よく知られているように『存在と時間』は未完の書で、前半部分の現存在の分析しか刊行されていない。後半ではこれをもとに存在の意味を解明する予定だったのだが、結局ハイデガーが書かなかったためその部分は無視されていたわけだ。

そこを埋め合わせるようなものとして『アリストテレスの現象学的解釈』がある。序文で簡単に人間のあり方、歴史の分析の意義を説明し、その後でアリストテレスのテクストの分析に入る。結論をかいつまんでいうとアリストテレスにおける存在の意味は「作られてある」ことであり、我々は皆これを無意識に引きずっているのだ、ということだ。

正直言って『存在と時間』よりも論旨が明快で展開もスムーズ。存在論をみるなら『存在と時間』よりもこちらを読んだ方が良いのではないか。



今月の購入予定リスト
・VB8003
・SMA-280(B) 90W
他。
プロフィール

Author:boronji
HN・・・梵論師
虚無僧の意。
PCの自作と改造、および読書を好む文学部生。
現在マッハ主義者で自由主義者。
VIA、S3大好き。嫁が画面から出てきてくれません。

座右の銘「みずからを価値なしと思うもののみが、真に価値無き人間である」

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